Mr.フランシス「では、今日の授業は以上で終了だ。 明日からは連休だが、
         あまり遊びすぎないようにすることだ。」

いつものように、授業は終了した。
だが今日は、先日までとは、少し教室内の雰囲気が違う。
まあ、昨日入ってきたばかりの生徒が、あれ程の事をやらかした(前話参照)
のだから、当然といえば当然なのだが、、、

シャロン「さぁ、クララさん、寮に帰りましょう。」

彼女の台詞を遮るように、

レオン「クララ、帰るぜ!」
クララ「え、でも、シャロンさんも、、、」
レオン「いぃんだよ、そんな奴。」

昨日は、ルキアがクララとの相部屋から追い出された。

勝負の前提として決められていた事だから、それについては皆、納得した。

しかし、シャロンは、クララとの相部屋が使えるようになったとたん、鍵を閉め、
クララとシャロン以外の誰も、その部屋には入れなくしてしまった。

昼間の騒動を、きれいさっぱり水に流し、同級生として仲良くやっていこうと、
歓迎会の用意にまで取り掛かっていたレオン達にとっては、解しがたい行動
であった。

レオン「お前、金持ちなんだってな。」

シャロンを、冷たい視線で見つめながら、レオンは続ける。

レオン「金持ちで、召使いも家にいたんだろ? ここにはいねぇけどな。」
シャロン「何が言いたいのかしら?」
レオン「クララを、召使いみたいにしてんじゃねぇのかよっ!?」
シャロン「、、、」
レオン「だから、クララだけ部屋に入れて、鍵閉めたんだろうが!」
クララ「そんな、そんなこと、、」
レオン「クララは黙ってろ!」
シャロン「、、、わたくし、先に帰らせて頂きますわ。」
レオン「あぁ、さっさと帰りやがれ!!」

足早に、教室を出て行くシャロン。

クララ「何てこと、言うんですかっ!」
レオン「、、、!?」

突然、声を荒げ、レオンの方に向かって叫ぶクララ。

クララは、急いで、鞄を抱え、シャロンの後をおった。
彼女の以外な行動に、レオンのみならず、周りの生徒も肝を潰していた。

セリオス「クララ君が、あんなに怒るとは、、、」
カイル「ええ、ちょっと、何かありそうですね。」
レオン「、、、」
アロエ「レオンちゃん、大丈夫、、?」
レオン「ん? ああ、、、」
ラスク「(なんで、僕が入学してきてすぐに、こんなややこしいことになるの??)」

すっかり、皆にとけこむタイミングを失ってしまったラスク。
はた迷惑もいいところだ。

ルキア「クララって、シャロンと知り合いだったみたいだよね。」
カイル「そうですね。」
ルキア「昔、何かあって、、、」
セリオス「脅されてる、、?」
一同「!!」

次の瞬間、皆の足は、教官室に向けられていた。


いよいよ、あの先生が、、!?(←次ページへ)