Mr.フランシス「、、、では、今日はこれで解散だ。 各自、明日からの授業の、
         予習を怠らないように。」

先生の話が終わり、チャイムが鳴り響く。
生徒達も、ようやく安堵の表情を見せる。

レオン「ふーっ、やっと終わりかよ、いっっつも、フランシスの話は長ぇよなぁ。」
カイル「いやいや、タメになるお話ですから、むしろ有難いでしょう?」
レオン「カイル、お前、それ本気で言ってんのか?」
カイル「えっと、半分ぐらい、ですかね(苦笑)」
セリオス「やはり生徒会長様と言えど、ヤツの長話はこたえるか、、、」
ルキア「は〜っ、ホント疲れたねー。 久々の学校って、結構キツイかも。」
アロエ「そ〜だね。 ところで、クララさ〜ん♪」
クララ「えっ、なんでしょうか?」

アロエは、目をキラキラさせながら、話を続ける。

アロエ「朝の『あれ』、もう一回お願いしても、い〜い??」
クララ「え、『あれ』ですか。 もちろんいいですよ。 じゃあ、一緒に帰りましょうか。」
アロエ「じゃあ、皆、バイバーイ☆」
クララ「あ、みなさん、お疲れ様です」

アロエは大袈裟なまでに手を振り、クララはお辞儀をして、教室をあとにした。


レオン「、、、『あれ』って、なんだ、、、??」
セリオス「怪しいな。」
ルキア「、、、追ってみる?」
レオン「よしっ、では、ルキア探偵っ! 我輩と共に、尾行を開始せよ!!」
ルキア「わかりましたぁっ、レオン探偵隊長どのっ!」
セリオス「阿呆だな(ボソっ)」
レオン「ん、何か言ったか!?」
セリオス「、、、なんでもない」
ルキア「あ、そだ。 セッちゃんも、一緒に尾行しようよ。」
セリオス「ふん、誰がそのような事を、、、」

などと言いながらも、セリオスは、某19世紀イギリスの名探偵の様な服装に、
変装しようとしている。

レオン「ヤル気満々じゃねーかよ(ボソっ)」
セリオス「、、、何か言ったか、、、?」
レオン「なんでもねーよ。」
ルキア「じゃぁ、早速、行くよっ!」

3人は、駆け足で教室を出て行った。


1分後。

カイル「、、、弱りましたねぇ、今日の日直はレオン君とルキア君なんですが、、、」

実は、一人、厠(かわや・・・トイレのコト)に行っていた、カイル。
教室に戻ってくると、そんなこんなで、もはや誰も居なかったわけである。

カイル「修理せずに、どこかに行ってしまいましたね、、、」

Mr.フランシスの雷で黒く焼け焦げた、教室の床板を見て、そう言い、

カイル「やはり、修理しておかないと、マズイですよね、、、」


そして今日も、雑用は、いつものようにカイルの仕事になってしまう。

カイル「たまには皆にも、ちゃんと日直の仕事をして欲しいものです。」


儚げな微笑を浮かべながら、いそいそと作業をする、カイル。
その日、アカデミーでは、釘を金槌で打つ音が、寂しく鳴り響いていた。
いつまでも、いつまでも、、、


カイルには悪いけど、話は進みます(ぉ